お腹・内臓が冷えるタイプの冷え
― 気づきにくい「内側の冷え」 ―
「手足はそれほど冷えないのに、なんだか調子が出ない」
「お腹を触ると、ひんやりしている」
そんな方は、
内側から冷えているタイプかもしれません。
この冷えは目に見えにくく、
つい見過ごされがちですが、
実はとても大切なサインです。
お腹は、身体の“中心”
お腹には、
- 胃や腸
- 子宮
- 内臓を支える筋肉
が集まっています。
ここが冷えると、
身体全体の働きが、少しずつ鈍くなっていきます。
「なんとなく元気が出ない」
その理由が、
お腹の冷えにあることも少なくありません。
こんなサインはありませんか?
- お腹や腰を触ると冷たい
- 食後に眠くなる
- 便秘と下痢を繰り返す
- 温かいものを食べるとほっとする
当てはまるものがあれば、
このタイプの可能性があります。
内臓は、冷えにとても弱い
内臓は、
静かに、休まず働き続けています。
冷えが続くと、
- 消化する力
- 吸収する力
- 巡らせる力
が、少しずつ落ちていきます。
すると、
- 食べても元気にならない
- 体が重い
- むくみやすい
といった不調につながります。
冷えの原因は、日常の中にあります
このタイプの冷えは、
- 冷たい飲み物や食べ物
- 食事の時間が不規則
- 忙しさや疲れの蓄積
といった、
毎日の積み重ねから生まれやすいです。
「体にいいはず」と思っていた習慣が、
実は今の身体には冷たすぎる、
ということもあります。
今日からできる、やさしい整え方
● お腹を「守る」
薄着の季節でも、
お腹だけは冷やさないように。
腹巻きや、
おへその下に手を当てるだけでも、
内側はほっとします。
● 温かいものを「ゆっくり」
急いで食べるより、
温かいものを、ゆっくり。
それだけで、
胃腸は安心して働き始めます。
● 夜は、お腹を休ませる
夜遅い食事や、
冷たいデザートは、
内臓を休ませる時間を奪ってしまいます。
「今日は軽めにしよう」
そんな日があっても大丈夫です。
鍼灸でできること
― 内側から温まる身体へ ―
お腹・内臓が冷えるタイプの方には、
- お腹や腰をやさしく温め
- 内臓の働きを助け
- 全身の巡りを整える
鍼灸を行います。
「じんわり温かさが広がる」
そんな感覚を、大切にしています。
冷えた内側がゆるむと、
自然と表情までやわらぎます。
おわりに
内側が温まると、心も落ち着く
お腹は、
感情とも深くつながっています。
内側が冷えていると、
不安や焦りも強くなりがちです。
「最近、余裕がないな」
そんなときこそ、
お腹をあたためてみてください。
身体は、
ちゃんと応えてくれます。
