冷えには「タイプ」があります
― あなたの冷えは、どんな冷え? ―
「冷え性なんです」
そう話してくださる方は多いのですが、
よくお話を伺うと、
冷え方は人それぞれです。
手足が冷たい人。
お腹が冷えやすい人。
全身が冷えて、疲れやすい人。
実は冷えには、いくつかの“タイプ”があります。
今日はそのお話を、できるだけやさしくお伝えします。
冷えを「体質」と決めつけなくていい
冷えというと、
「女性だから仕方ない」
「昔からだから」
そんなふうに思われがちですが、
冷えは身体の状態を教えてくれるサインです。
タイプを知ることで、
- どうして冷えるのか
- どこを整えればいいのか
が、少しずつ見えてきます。
あなたはどのタイプ?
まずは、軽く当てはめてみてください
全部ぴったり当てはまらなくても大丈夫。
「これが近いかも」くらいで、十分です。
① 手足が冷えるタイプ
― 頑張り屋さんに多い冷え ―
こんなことはありませんか?
- 手や足先がいつも冷たい
- 夏でもクーラーがつらい
- 緊張しやすく、気を遣うことが多い
このタイプの冷えは、
血の巡りが手足まで届きにくくなっている状態です。
頭や心はフル回転。
でも、身体の末端は後回しになりがち。
知らず知らずのうちに、
身体が「守り」に入っているのかもしれません。
② お腹・内臓が冷えるタイプ
― 内側から冷えている冷え ―
こんなサインはありますか?
- お腹や腰を触ると冷たい
- 食後に眠くなる
- 下痢や便秘を繰り返しやすい
このタイプは、
胃腸や内臓の働きが弱りやすい冷えです。
食事の内容や、
忙しさ・疲れの積み重ねが、
内側の冷えにつながっていることもあります。
③ 全身が冷える・疲れやすいタイプ
― エネルギーが足りていない冷え ―
こんな感覚はありませんか?
- いつも寒い
- すぐ疲れる
- 朝がつらく、回復に時間がかかる
このタイプは、
身体を温める力そのものが弱っている状態です。
頑張り続けてきた方、
無理を重ねてきた方に多く見られます。
冷えは、ひとつだけとは限りません
多くの方は、
- 手足も冷えるし
- お腹も冷えるし
- 疲れやすい
というように、
いくつかのタイプが重なっています。
だからこそ、
「これさえやれば治る」という方法が合わないこともあります。
タイプを知ることは、自分を責めないため
冷えのタイプを知ることは、
「私はダメだから冷える」
ではなく、
「今の私の身体は、こういう状態なんだ」
と、やさしく理解することです。
そこから整え方が、自然と見えてきます。
冷えは、整えることで変わっていく
冷えは、長い時間をかけて作られました。
でも、同じように、
少しずつ変えていくこともできます。
次回からは、
- 手足が冷えるタイプ
- お腹・内臓が冷えるタイプ
- 全身が冷えるタイプ
それぞれについて、
- 生活の中で気をつけたいこと
- 今日からできる小さなケア
- 鍼灸での整え方
を、ひとつずつ丁寧にお話ししていきます。
「私の冷えは、どんな冷えなんだろう」
そう思った方は、
ぜひ続きも読んでみてくださいね。
あなたの身体が、
少しでもほっとするきっかけになりますように
