0258-89-7007

ブログBlog

Blog

0258-89-7007

営業時間

9:00~17:00

定休日

月曜日・水曜日

Home > ブログ > 「冷え」に慣れてしまった身体で、起きていること

ブログ

「冷え」に慣れてしまった身体で、起きていること

 

― 気づかないうちに進む、静かな変化 ―

 

「昔から冷え性だから」

「体質だから仕方ない」

そんなふうに、冷えを当たり前のものとして受け入れていませんか?

けれど実は、冷えは慣れるものではなく、積み重なっていくものです。

そして、慢性的な冷えは、少しずつ、でも確実に身体の働きを変えていきます。

今日は、冷えが長く続いたとき、身体の中で何が起きているのかを、できるだけやさしくお話しします。

 

① 「温まりにくい身体」になっていく

 

冷えが続くと、身体はこう学習してしまいます。

「どうせ温まらない」

「熱は大事に取っておこう」

その結果、

  • 血管が開きにくくなる
  • 手足まで血が届きにくくなる
  • 少し温めても、すぐ冷える

という状態になります。

お風呂に入ってもすぐ冷える。

靴下を履いても足先が冷たい。

それは気合いや努力の問題ではなく、身体の反応そのものが変わっているサインです。

 

② 巡りが悪くなり、疲れが溜まりやすくなる

 

血の巡りは、

  • 酸素
  • 栄養
  • 回復の材料

を運んでくれています。

冷えによって巡りが滞ると、

  • 眠っても疲れが取れない
  • 身体が重だるい
  • こりや痛みが抜けにくい

といった変化が現れます。

「年のせいかな」と思いがちですが、

実は回復する力が冷えで落ちていることも少なくありません。

 

③ 自律神経が、ずっと緊張したままになる

 

慢性的に冷えている身体は、

常に「寒さに備えるモード」に入っています。

これは、

  • 交感神経が働き続けている状態
  • 身体が休めていない状態

とも言えます。

すると、

  • 寝つきが悪い
  • 夜中に目が覚める
  • ちょっとしたことで疲れる

といった不調が起こりやすくなります。

休んでいるのに、回復できていない。

それが慢性の冷えの怖さです。

 

④ 内臓の働きが、静かに落ちていく

 

お腹や腰が冷えると、

  • 胃腸の動きが弱くなる
  • 食後に眠くなる
  • お腹を壊しやすくなる

といった変化が出てきます。

これは、内臓も冷えの影響を受けているからです。

東洋医学では、

「冷えは内から弱らせる」と考えます。

見えないところで、消化・吸収・代謝の力が下がっているのです。

 

⑤ ホルモンや気分にも影響が出てくる

 

冷えが続くと、

  • 気力が湧かない
  • 気分が沈みやすい
  • 女性では月経や更年期の不調が強くなる

といった変化を感じる方もいます。

身体が冷えたままだと、

ホルモンのバランスを整える余裕がなくなってしまうのです。

 

⑥ 冷えは「症状」ではなく「状態」

 

大切なのは、

冷えを「手足が冷たいこと」だけで判断しないことです。

冷えとは、

巡りが悪くなり

回復しにくくなり

身体が本来の力を出せなくなっている状態

のこと。

だからこそ、

痛み・不眠・疲労感・不調の裏に、

冷えが隠れていることがとても多いのです。

 

おわりに ― 冷えは、整えることで変わっていく

 

冷えは、長い時間をかけて作られます。

でも同じように、少しずつ整えていくこともできます。

  • 温める
  • 巡らせる
  • 緊張をゆるめる

そうした積み重ねが、

身体の「当たり前」を取り戻してくれます。

「冷えは体質だから仕方ない」

そう思っている方にこそ、

本当は変わる余地があるのかもしれません。

シェアするShare

ブログ一覧