子どものからだとこころを整える養生:立冬
立冬:冬 ― あたためて“ためる力”を育てよう
はじめに
冬になると、手足が冷えたり、朝おきるのがつらくなったりしますね。
体は、寒さからまもるために“力をためる”季節にはいります。
でも、冷たい空気や食べものが多くなると、体の中まで冷えてしまいます。
東洋医学では、冬は“じん(腎)”の季節。
「体の元気をしまっておく場所」と言われています。
だから、冬はがんばりすぎず、あたためてゆっくり過ごすことが大切です。
食べものであたためよう
冬は「黒い食べもの」と「土の中の食べもの」が味方です。
- ごはん、みそ汁、さつまいも、にんじん
- だいこん、れんこん、ねぎ
- 黒ごま、黒豆、しいたけ
あたたかいスープや煮ものにすると、体の中までポカポカします。
冷たいジュースやアイスは、少しがまんしてね。
ツボでじんを元気にしよう
手やおなかをあたためながら、やさしくさわってみましょう。
- 中かん(ちゅうかん):みぞおちとおへそのまんなか
→ おなかの調子をととのえる - 足三里(あしさんり):ひざの下から指4本分のところ
→ つかれた体を元気にしてくれる
あたたかい手でゆっくりなでるように押すと、気持ちも落ちつきます。
生活で大事なこと
- 夜は早くねて、朝はゆっくり起きよう
- 首・おなか・足首を冷やさないようにしよう
- おふろにつかって、じんわり体をあたためよう
- 寒い日は、深呼吸をして心もリラックス
鍼灸師からのひとこと
冬は「ためる」季節です。
たくさん動くより、ゆっくり休むことが大切です。
体をあたためて、春にむけて“元気のたね”を育てましょう
まとめ
あたためる → ためる力が生まれる
ためる → 春に元気に動ける
冬の養生は、次の季節へのプレゼントです
(文責:やまだ)

