噛むことで整う自律神経 〜長岡市の鍼灸院「鍼灸やまだまさき」がお伝えする、こころと体をゆるめる食べ方〜
最近、なんとなく調子が悪い…そんなあなたへ
「寝ても疲れが取れない」
「イライラしやすくなった」
「なんとなくやる気が出ない」
そんな不調が続くと、「年のせいかな」と思ってしまいがちですよね。
でも実は、それ――自律神経の乱れが関係しているかもしれません。
そして意外なことに、
そのバランスを整える鍵は「よく噛むこと」にあるんです。
噛むことで整う、自律神経のはたらき
私たちの体は、
- 交感神経(活動・緊張モード)
- 副交感神経(休息・回復モード)
この2つのバランスで保たれています。
ストレス・スマホ時間・ホルモン変化などが続くと交感神経が優位になり、
体が“ずっと緊張状態”に。
そこで大切なのが「噛む」という行為。
一定のリズムで噛むことで脳の自律神経中枢(視床下部)が刺激され、
副交感神経が働きやすくなることが研究でも分かっています。
つまり、「噛むこと」は呼吸やウォーキングと同じ“リズムの運動”。
食事をしながら、自律神経を整える時間になるんです。
噛むことで変わる3つのこと
1. 呼吸と心拍が落ち着く
ゆっくり噛むと呼吸が自然に深くなり、心拍もゆるやかに。
副交感神経が優位になり、体が“安心モード”に切り替わります。
2. 胃腸が元気になり、内側からリラックス
よく噛むことで唾液が増え、胃腸の働きがスムーズに。
胃腸(東洋医学でいう「脾胃」)が整うと、気の流れも安定し、
「なんとなく落ち着く」「体が軽い」と感じやすくなります。
3. 首や肩のこりがやわらぐ
噛む動作は顎まわりだけでなく、首や肩の筋肉も動かします。
噛むリズムが整うと筋肉の緊張もゆるみ、
肩こり・頭の重さなどの改善にもつながります。
今日からできる「整う食べ方」
最初から「1口30回」は大変なので、
“最初の3口”だけ意識してゆっくり噛むことから始めましょう。
ポイントはこの3つ:
1️⃣ 噛むときに呼吸を止めない
2️⃣ 食材の香り・温かさ・食感を感じながら噛む
3️⃣ 一口を小さくして、ゆっくり味わう
これだけで、食事が「整える時間」に変わります。
食後の眠気やイライラが減ったという声も多いですよ。
東洋医学で見る「噛むことと気の流れ」
東洋医学では、噛むことは脾胃のはたらきを助け、気を巡らせる行為とされています。
脾胃が元気だと、心(しん)や肝(かん)も穏やかに働き、
体も心も落ち着きやすくなります。
つまり、噛む=気を整える養生。
鍼やお灸のように、「噛むこと」も立派なセルフケアなんです。
おわりに:噛むことで、こころも体もやわらかく
ストレスをなくすことは難しくても、
「噛む」という小さな行動なら、すぐに始められます。
焦らず、ゆっくり、丁寧に。
そのひと口が、自分を整える一歩になります。
⭐︎長岡市で自律神経のケアなら「鍼灸やまだまさき」へ
自律神経の乱れは、肩こり・頭痛・不眠・気分の落ち込みなど、
さまざまな不調として現れます。
当院では、東洋医学の考えをもとに、
鍼灸と生活養生の両面から整えるサポートを行っています。
🏠 鍼灸やまだまさき(長岡市)
🌏 自律神経・更年期・慢性疲労などの鍼灸ケア
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📚 参考文献
• Sasaki M. et al. Effects of mastication on autonomic nervous activity. J Physiol Anthropol, 2020.
• 岡本宏明ほか.「咀嚼が自律神経活動に与える影響」日本補綴歯科学会誌, 2015.
• 厚生労働省『健康日本21』生活習慣病予防のための咀嚼指針, 2021.
• 日本東洋医学会『養生訓』現代解釈版, 2018.