「噛むだけでキレイに元気に?“よく噛む”が体を変える理由」
はじめに:つい早食いしていませんか?
仕事に家事に、毎日あわただしくて、「気づいたら食事が終わってた…」なんてこと、ありませんか?
でも実は――“よく噛む”ことが、体の調子を整えるシンプルな秘訣なんです。
最近の研究では、一口を20〜40回ほど噛むだけで、消化、ホルモン、血糖、代謝まで変わることが分かってきています。
まさに「ゆっくり食べる人ほど若々しい」は、科学的にも根拠がありそうなんです✨
なぜ「噛むこと」がそんなに大事なの?
1️⃣ 満腹感がアップして食べすぎ防止
噛む回数が多いほど、脳に「もうお腹いっぱい!」という信号が早く届きます。
実験では、いつもの1.5倍〜2倍の回数を噛むと、食事量が約10〜15%減るという報告も。
自然と“腹八分目”にできるんです。
2️⃣ 血糖値や脂肪のコントロールにも関係
「20回噛む人」と「40回噛む人」を比較した研究では、
40回噛むグループのほうが食後のインスリン反応が穏やかでした。
つまり、よく噛むほど血糖値の乱高下が起こりにくく、脂肪がつきにくい体につながるかもしれません。
3️⃣ 腸にも脳にもいい刺激
よく噛むと唾液がたっぷり出て、消化がスムーズに。
さらに「噛む刺激」は脳への血流を増やし、集中力アップや物忘れ予防にも関係しているといわれます。
まさに“天然の脳トレ”!
どのくらい噛めばいいの?
目安は 1口につき20〜30回。
ちょっと多く感じるかもしれませんが、意識して続けると自然に慣れます。
→こんな工夫もおすすめです:
- ひと口を小さくしてみる
- 食感のあるものを取り入れる(ごぼう、きのこ、れんこんなど)
- 最初の3口だけでも「30回」を意識
- 食事中はテレビやスマホを見ない
最初は「数える」のが大変ですが、慣れると体が覚えてくれます。
そのうち、噛むこと自体が気持ちよく感じられるようになりますよ。
噛むことで変わる、うれしい変化
- 胃もたれしにくくなる
- 間食が減る
- 顔まわりの筋肉が使われてリフトアップ効果も
- よく笑うようになる(表情筋が動きやすくなる!)
- なんだか落ち着く・イライラしにくくなる
噛むという行為は、自律神経を整える効果もあるといわれています。
“しっかり噛んで食べる”ことが、心の安定にもつながるんです。
おわりに:キレイも健康も「ひと口から」
美容・ダイエット・ストレス対策――
どれも「食べ方」を少し変えるだけで、体が変わるきっかけになります。
「よく噛む」は、道具もお金もいらない最高のセルフケア。
今日のごはんから、ひと口ずつ丁寧に味わう時間をつくってみてください。
きっと心も体も、少しずつ軽くなっていきますよ。
参考文献・研究
- Ohkuma T. et al. Chewing and insulin response. OAText, 2023
- Hogenkamp P.S. et al. Effects of chewing on appetite and gut hormones. Physiol Behav, 2016
- Kume K. et al. Mastication and frailty in older adults. PLoS ONE, 2023
- 厚生労働省 健康日本21(咀嚼と肥満予防に関する指針)